アートの風 "Wind of the Art"

伊豆高原のアーチストたち・Artistic伊豆高原を指定席でお届けします

第一回 彫刻家 重岡建治/Kenji-Shigeoka

伊豆高原の森の中に重岡先生のアトリエはあります。
お訪ねした日は表通りのアスファルトに陽炎が揺らめくほどの記録的な猛暑でしたが、先生のアトリエの周りは深々とした緑の木々に囲まれ、所々に置かれた先生の作品がまるでその場所に生息しているかのように佇んで私たちを出迎えてくれました。

重岡建治_アトリエ アトリエはコンクリートの打ちっ放しで、大きな作品を作る為に2階の高い天井まで吹き抜けになっています。木彫刻・ブロンズ像・絵画・・・
一つ一つ珠玉に輝く先生の作品のパワーに圧倒されながらお話を伺いました。

重岡建治/作品1

先生が伊豆高原に移住して今年で15年目になるそうです。移住してこられた年に「伊豆高原アートフェスティバル」がスタート。第一回目から現在までその運営に携わっていらっしゃいます。

当時、伊豆高原以外の全国各地で同じようなアートフェスティバルが企画されましたがどれも4〜5年くらいで終わってしまい15年も続いてなお進化しているのは珍しいのだそうです。

先生に「その秘訣は」とお尋ねすると「一回目の精神を参加する皆さんがブレずに守っているから。」とのお答えでした。そして、先生はこのフェスティバルに多くの人々が魅せられる理由として「現代生活は昔に比べ快適で、豊かで、便利になってはいるけれど忙しすぎるよね。みんなほんとに忙しい。だからほっと一息ついて立ち止まる時間が必要なんだろうね。」 「一つ一つが手作りで画一化されていない。作り手のオリジナリティも、受取り手のオリジナリティも大切にする・・それがスローライフなんじゃないかな。」「伊豆高原に暮らす人たちにはこのスローライフの精神があって、ここでしか食べられないパン、ここでしか買えない布や器。そういったオリジナリティ溢れる生活を大切にしているし、楽しんでいてとってもイタリア的。」「僕はそうした伊豆高原の暮らしや雰囲気がとても気に入ってる。」とも。

「伊豆高原アートフェスティバル」は毎年5月の一ヶ月間、自分たちの暮らす街で、自分たちだけの力で、子供からお年寄りまで地元の人もプロもアマチュアもまったく自由に芸術を楽しむ「自由展覧会」。エントリーしたおよそ100程のオープンギャラリーを自由に訪れることが出来ます。先生のアトリエにも毎年わずか一ヶ月の期間中になんと2000人もの人が見学に訪れるのだそうです。

重岡建治_作品3

重岡建治_作品2/アトリエ内

重岡先生は日本における数少ない著名な彫刻家であり、また世界的にご活躍されているのですが、お会いした印象はとても気さくで、温かくて、今回の取材もほんとうにご親切に応対していただきました。

最後に畏れ多いことは十分承知の上で、70歳を過ぎてなお、こんなに力強く、次々に作品を創造される先生の芸術についてお聞きしました。

すると先生は
「僕の作品は、大地に木が自然に生えて来るような感じかな。」
「創作する事はきれい事ばかりではないけれど、どんな悪条件下でもその限られた条件の中で自分のオリジナリティを極めることに努力し、悩みながら創ってゆく過程も楽しい。」
「毎回毎回もっといいものを、もっとふさわしい表現をと追求することも楽しい。」
「楽しいから時間を忘れて年齢とかあんまり意識したことないんだね。」
「楽しいことをずーとしているのだから、幸せだと思う。」
と、丁寧にそしてまっすぐにお答え下さいました。感激しました。このポジティブさとお優しさが先生の若さとパワーの秘密なのだと思いました。

どうか、益々お元気で素晴らしい作品を創作して下さい。
そして、忙しく時を駈ける現代の人々にほっと、立ち止まる機会を与え続けて下さい。
取材にご協力いただき有り難うございました。

取材・撮影:メープルハウジング
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