ずっと守りたい伊豆高原の自然

訪れた誰もがその美しさに感激する「城ケ崎海岸」。
海からいきなりそそり立つ溶岩石の岩礁は、何千年もの時間をかけて波が浸蝕を繰り返して創り出した複雑なリアス式海岸です。

今から、15万年もの大昔、伊豆半島ではあちらこちらで火山活動が活発に起こっていました。
天城山も遠笠山も小室山も大室山もその頃の火山活動によって出来ました。

そして、およそ4000年前、大室山が大噴火。流れ出した溶岩によってできたのが「城ヶ崎海岸」です。
今回は、富戸港から出ている遊覧船に乗って、海からその全容を眺めることにしました。
富戸港は地元の漁師さんの小さな港ですが、近年は遊覧船の発着の他、スキューバダイビングのステーションとしても利用されています。

海の色はうすい緑色がかったブルー、もちろん桟橋からも港の海底がはっきりと見て取れる透明さ。小魚や、かにが泳いでいるのがわかります。
遊覧船は富戸港を出て城ケ崎の突端にある門脇灯台の沖、蓮着寺のあたりで旋回して戻ってくる約30分のコースです。

出発すると船のスピードに呼応してすぐに涼しい海風がデッキを吹き渡り、爽快そのもの。

ダイナミックに切り立った岩礁に砕け散る波の様子は、陸から見るそれとはまた違った美しさで、目が釘づけになります。

陸方向には、入り組んだ形の海岸線と伊豆高原の豊かな森、その奥に大室山、その奥に天城連山。沖には大島をはじめ、利島、式根島、など伊豆七島を眺めぐるり360°、伊豆を代表する風景を一度に見渡すことが出来ます。

太古の火山活動の軌跡そのもののような山々や島々の配置にも強く興味をそそられますが、海岸線を縁取る複雑な岬の形や溶岩石の赤味を帯びた黒色と質感、岬に群生する松の濃い緑の枝ぶり、空と海の蒼。その日本画のような優美な風景が観る人の感性を刺激します。
城ケ崎海岸は富士箱根伊豆国立公園に属し、人の手がむやみに入ることを禁止され、自然が守られている所です。
自然は、自然であるだけで美しく、人々に感動を与えてくれます。

伊豆に暮らす私たちはその恩恵を身近に受けて生活しています。
すぐそばにあると“ついつい”それが当たり前のようになってしまい、意識したり、感謝したりすることを忘れがちですが、
これからも大切にして、ゴミの投棄などで自然を傷めないようにしたいですね。

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