2024年9月20日(金)
今年の夏休みに訪れた、
日光にある中禅寺湖畔に佇む旧イタリア大使館を見学してきました。
以前より訪れてみたかった建築物、
日本の近代モダニズム建築の代表的な建築家、
チェコ出身のアントニン・レーモンド(1888年~1976年)
レーモンドは、22歳で渡米し建築事務所へ所属。
その後、大学時代から憧れていたフランク・ロイド・ライトから
帝国ホテルの仕事を依頼され、1919年(大正8年)に初来日しました。
建物は昭和3年(1928年)にイタリア大使館の別荘として建築され、
平成9年(1997年)まで歴代の大使が使用していたものです。
1階は、共に暖炉を持つ食堂と書斎が中央の居間を挟んだワンルームとなっており、
開放感あふれた広縁の正面には中禅寺湖と山並みの美しい景色が広がります。
一階の天井は、全て杉皮を使い、日本の数寄屋建築にも見られる網代に組まれています。
2階は湖に面して寝室が並び、湖の景観を最大限に生かした設計となっています。
リビングと書斎は一続きの空間となっていますが、網代の模様によって、
それぞれの空間を分けているレーモンドの技も見どころの一つで、
100年前とは思えないデザイン性です。
明治中期から昭和初期にかけての中禅寺湖畔は、
各国の大使館をはじめ多くの外国人別荘が建てたそうで、
国際避暑地として発展した歴史的な建築物を肌で感じる事ができ、
とても貴重な体験ができました。
By.m

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