2023年9月23日(土)
以前のブログに掲載したフィンランドグラスアート展が行われていた、東京庭園美術館内にある
旧朝香宮邸、グラスアートともう一つの目的は、アールデコ調の建築を見る事でした。
旧朝香宮様の邸宅は言うまでもなく華やかな建築ですが、
今回はその建築のディテールをの間近で見る事ができました。
朝香宮邸の東京庭園美術館は、その洋館がまるでタイムカプセルのような存在です。
朝香宮ご夫妻は陸軍大学校勤務中の1922年~1925年迄フランスに長期滞在をされ、
当時全盛期であったアールデコ様式の美に魅せられ、
フランス人芸術家アンリ・ラパンに主要な部屋の設計を依頼するなど、
アール・デコの精華を積極的に取り入れたそうです。
また実際の建築にあたっては、日本古来の高度な職人技が随所に発揮され、
ご夫妻の熱意と、日仏のデザイナー、技師、職人が総力を挙げて
作り上げた芸術作品と言っても過言ではない建築物。
現在に至るまで内部の改造は僅少で、アール・デコ様式を正確に留め、
昭和初期の東京における文化受容の様相をうかがうことができる貴重な歴史的建造物として、
国の重要文化財となっています。
細部にまで行き届いた美しさは、職人たちの魂が込められていることを感じさせます。
建築の随所に見られるエレガントなデザイン、緻密な装飾、
そして美しいステンドグラスが、訪れる者の心を掴みます。
吹き抜けの天井の曲線美、美しい階段、そして当時の暮らしを伝える調度品が私を驚かせました。
この建物は、単なる美しさだけでなく、日本の建築史における貴重な一ページでもあります。
ここを訪れることは、日本の建築文化と歴史に触れる絶好の機会でした。
By M

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