伊豆高原ブログ
“暮らしのスケッチ”

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伊豆高原の情報をメープルハウジングらしい目線で発信。
伊豆高原を中心に、伊豆半島各地の「今」を切り取った一コマを提供していきます。

カイコ育成日記④+化粧水作成

 

 

前回に引き続き、カイコ飼育日記です。

今回は繭から蛹の取り出しと繭玉化粧水作りです。

 


虫画像ご注意ください。

 


全匹繭を作り終わり、1週間経過しました。

恐らく全匹幼虫から蛹になったと思われるので、

繭を開けていきます!

 

3cm位の繭です。

ふわふわかと思いましたが、固いです。

足場だった糸は「ベリッ」という音を立てて千切れました。

 

 

蛹を傷つけないようにカッターで開封に挑戦します。

 

 

開けた様子です。

最初は繭の固さと蛹の位置に戸惑って1個に10分近くかかってしまいましたが、

10数個目になると手慣れてきて1個15秒ほどで開けられました。

 

繭の作りがかなりしっかりとしていて、自力で羽化するカイコは大変そうです。

繭から自力で出られない子がいるというのも納得です。

むしろ絶食期間が続いた中でよく自力で出られるなと思うくらいの固さです。

 

 

白と黒の固まりが脱皮後の抜け殻だそうです。

蛹のお腹側が見えます。

 

 

全匹無事に蛹になれました!

大きいのが雌、小さいのが雄…とは

個体差があるのではっきり言えないのだとか。

 

大きさは2cm~3cm位と熟蚕より随分小さくなりました。

たまにお尻のあたりをぐるぐる回していて、

全匹元気に生きていることがわかりました。

 

全匹無事に羽化できますように。

 


取れた繭で化粧水を作ってみたいと思います。

繭から糸を紡ぐことも考えましたが、

1つの繭で1km以上の長さが取れること、

糸の端を見つけること、そもそも糸の使い道も思いつかず...ということで

化粧水になりました。

 

 

ドラッグストアで精製水とグリセリンを入手。

精油には手作り化粧水でよく使われるらしいゼラニウムを使ってみます。

保湿や抗炎症作用など様々な効果があるそうです。

他に写真にはありませんが精油を混ぜるため、無水エタノールも使います。

※精油原液は刺激が強いため、直接皮膚につけてはいけないそうです。
 使用時はご注意ください。

 

 

水で繭を洗って...

 

 

精製水を入れた鍋に入れて茹でます。

 

 

弱火で40分...

糸を構成する2種のたんぱく質のうち、

外側のセリシンというたんぱく質を熱水で抽出していきます。

私の適当な煮込みできちんと抽出できているか心配です。

 

 

糸が解れてきました。

あまり引っ張るとプツッと切れます。

改めてこの糸を紡ぐ大変さを感じました。

 

 

40分経過したので常温で冷まします。

繭はほとんど解れました。

 

 

糸がキシキシしています。

綿として使えるのでしょうか。

 

 

セリシンを抽出した精製水をコーヒーフィルターで濾過します。

中々濾過が進みません。

抽出液薄っすらと黄色味を帯びていて、ほんのりとろみと香りがあります。

 


グリセリンと精油と無水エタノールを混ぜて

 

 

出来上がりです!


500mlの精製水から出来上がりは400mlほどになりました。

保存料が入っていないので使用は常温保管で1週間以内、

冷蔵庫保管で2週間以内、長期保存なら要冷凍とのこと。

さっぱり系の化粧水になりました!

(グリセリンの量で変わるそうです)

 


セリシンは化粧品だけでなく医薬品・食品、他様々な分野で

活躍しているたんぱく質だそうです。

そんな物質を作れるカイコは改めてすごいなと思いました。

 

 

Y・K

 

 

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