伊豆高原ブログ
“暮らしのスケッチ”

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伊豆高原の情報をメープルハウジングらしい目線で発信。
伊豆高原を中心に、伊豆半島各地の「今」を切り取った一コマを提供していきます。

蚕育成日記 終

 


カイコが羽化して成虫になりました。

育成日記最終です。

 

 

虫画像ご注意ください。

 

 

蛹になってから2週間ほど経過し、

とある朝ついに羽化しました。

 

 

 

 


わっせわっせと足を動かしています。

 


 

 

 


ここまで出てくれば後はあっという間です。

 


 

 

 


無事に羽化できました!

口の辺りに出ている透明な液は

本来繭を柔らかくするために使うそうです。

前回で全匹繭から出したので、

カイコも破るべき繭が無くて「あれ?」と拍子抜けしたかもしれません。

 

 

5日間かけて全匹無事に羽化できました。

雄は前半に生まれ、雌(1周り近く大きい)は後半に生まれるようです。


雌は蛹の間に卵を蓄えるので、蛹期間が長いのはその影響でしょうか。

 

 

 


羽化したばかりのカイコはお腹がぱんぱんでした。

 

 

 

蛾尿と呼ばれる赤褐色の尿を大量に排出するとお腹が萎みました。

「この体によくこんな大量に水分が入っていたな!?」という位出ます。

勢いも水鉄砲並みで空中からだと30cm前後の飛距離で数秒出します。

 

「もう蛾尿済んだ子かな?」なんて思って持ち上げると

周囲に勢いよく蛾尿が飛んでいきます。

刺激で蛾尿を出すことがあるようです。ご注意ください。

 

 


時間が経つと羽根が伸びました!

体毛がフカフカです。

同じくフカフカの触覚をくしくしと前足で毛繕いする姿が可愛いです。

触覚は畳まれたりピンと張ったり前に垂れたりします。

 

 


指を寄せると登ってくれます。

指先位の大きさでとても大人しいです。

鱗粉は特に手につきませんでした。

見た目通りのフカフカした触り心地です。

個人的に蝶よりカイコ蛾のが可愛いと思います。

 

 

 


雌はフェロモンを出す黄色い器官を出します。

引っ込めることもできるみたいです。

雄は雌が近くにいると急にバタバタと羽ばたき動き回ります。

鱗粉がとても飛びます。

顔を近づけると咽るので気を付けてください。

 

カイコに飛ぶ力は無く、ほとんど動きませんが

普通に歩いていつの間にか脱走します。

何か蓋のあるケースに入れておくことをオススメします。

 

 


暗くすると産卵が始まりました。

交尾していてもしなくても産卵はするようです。

 

 

 

卵が重ならないように産み付けていきます。

 

 

 

数日経つと卵が黒っぽくなりました。

休眠卵というそうで、冬越しの処理を行わないと孵化しないそうです。

黄色いままの卵は非休眠卵(冬越ししないで孵化する卵)か未受精卵です。

今回は未受精卵でした。

一般の飼育では世代を重ねるごとに大幅に生存率が下がっていくそうです。

 

 

羽化後、3週間前後で全匹寿命を全うしました。

km単位の糸を吐き、1か月以上の絶食、更に産卵とは

とてつもない生命力ですね。

 

シルク製品を使うことがあれば大事にしたいと思います。

 

 

Y・K

 

 

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